ウッドデッキ徹底比較!樹脂木(人工木)VS天然木。結局、どちらがいいの?


エクステリア商品の中でも一番人気!と言えるのがウッドデッキ。

テーブルや椅子を置いてゆっくりとお茶を楽しんだり、友人を招いてワイワイとバーベキューをしたり。愛犬を遊ばせるにもとても良いスペースですね。

「我が家にも欲しい!」または、「数年前に作ったウッドデッキが腐ってしまって作り直したい!」そんなお客様の声も多いです。今回の記事では、現在のエクステリア業界のウッドデッキ最新事情を詳しくまとめました。

どんなウッドデッキを作ったら良いか、その材料選びに迷っていらっしゃる方、必見です。選び方の基準を伝授いたします

目次

  1. ウッドデッキの各材料と長所・短所
  2. 結局、どれを選んだら良い?

1.ウッドデッキの各材料と長所・短所

ウッドデッキの材料は、大きく2つです。
1つは天然木。もう1つは人工木。人工木は樹脂木(じゅしもく)とも呼ばれています。

1-1. 天然木のソフトウッド

まずは天然木から見ていきます。天然木も2つに分けられます。1つはソフトウッド。もう1つがハードウッド。

従来から多くのデッキに使われてきたのがソフトウッドと呼ばれる材料。

ソフトウッドとは、文字通り柔らかい木材のこと。安くて手軽に買えるのが人気の秘密です。ホームセンターなどで良く売られているのがSPF 材。SPF材はカナダ西海岸の温帯樹林で最も多い、スプルース系、パイン系、ファー系の木材の総称。北米規格である2インチを基本としたサイズに製材をされることから、ツーバイ材とも言われています。

ただし、このSPF材は基本的に屋内使用のもので、屋外や水に濡れる場所には不向きです。

その他のソフトウッドとしては、サイプレス・ホワイトウッド・マツ・ヒノキ・スギ。

ソフトウッドの長所

・天然素材ならではの風合い、ぬくもりがある
これは私たち日本人なら特に何ものにも代えがたい木の良さでしょう。

加工が非常に楽
通常は電動ののこぎりなどが必要になりますが、規模によっては手ノコ(通常ののこぎり)だけでも施工が出来てしまいます。

安い
比較的成長の早い樹種が多いため、安定供給が可能で材料が非常に安価です。費用面であまり負担できないという場合に重宝します。

ソフトウッドの短所

・腐りやすい
最大の欠点。衝撃に弱いということ、水分を吸収してしまうという特徴があるので、腐朽したりシロアリの被害にあいやすくなります。メンテナンスが悪いと早ければ1~2年で腐ってしまいます。特にSPF材はシロアリが大好きです。

ソフトウッドの中では耐久性が高いヒノキや杉でデッキを作っても、メンテナンスをしなければ2~5年で腐っていきます。
IMG_1964

↑腐ってしまったソフトウッド製のデッキ~歩くと危険です!

最近では防腐剤注入をしたソフトウッドがありますが、 これらは基本的に木材の内部まで浸み込んでいるのではなく、表面より少し深い部分にしか注入されていません。やはり限界があります。

ところが、この最大の欠点を克服した国産杉・松からできた枕木が登場しています。これは後述しますが、高耐久の自然素材にこだわる私たちヒーデンがメイン素材として使っている非常に優れたアイテムです。

・こまめなメンテナンスが必要
1年ごとにしっかりと防虫、防腐塗装などのメンテナンスを行うことが求められます。施工後に手がかかります。そうしないとただでさえ腐りやすい材料が更に寿命が短くなります。

また、メンテナンス時の一番の問題点は、デッキの基礎面や裏面には手が入らず塗装できないことです。一旦全部バラして塗るのは非常に手間なのでそこまでするのであれば、はじめから違う木材を使ったほうが得策です。

・雨などで濡れると滑りやすくなる
天然木ですから、雨や雪などで濡れると表面が滑りやすいという欠点はあります。直感でも滑りそうだな、というのは私たち人間には感じるものがありますね。

1-2. 天然木のハードウッド

もう一つの天然木がハードウッド。ハードという言葉通り硬い木材のことをいいます。木の繊維を見てみると一目瞭然なのですが、ハードウッドの場合は繊維が非常に細かく密になっているのが特徴です。密になっているということは破壊や切断に強く硬いということになります。

手にしたことがある方はお分かりになるでしょうけど、ソフトウッドに比べてかなり重いです。ズシリ!ときます。

代表的で主に使われているのは、ウリン・アマゾンジャラ・イペ・セランガンバツ。

ハードウッドの長所

・非常に高い耐久性
腐食や虫などの害、水分による腐朽に大変強くなっています。特にウリンは別名アイアンウッドと呼ばれ、インドネシア・マレーシアが原産地の耐久性と強度に優れた、その名の通りの超硬質木材で薬剤処理なしで100年持つとも言われています。

・メンテナンスが不要
防腐剤や塗装などを定期的にやりかえる必要がなく、メンテナンスが非常に楽で長持ちします。上記に挙げたハードウッドは、20~30年はメンテナンスしなくても問題なく利用できます。美観上(見た目)は塗装を行うことが望ましいですが、塗装を行なわなくても耐久性は十分にあります。

ハードウッドの短所

・加工がプロでも難しく、DIYには不向き
非常に硬い木材なので加工がしにくいということがあげられます。なので、素人がこの材料にてウッドデッキを作る際には、プロ用のインパクトや電動工具を準備し、計画的に加工手順を踏まないと施工できないということになります。

固定するためにビスを打つにも硬い木に下穴を開けなければなりませんし、ハードウッド専用のビスも必要になります。施工にも手間が掛かる分、施工費も高くなります。

また、加工がしにくいということは、ナナメやカーブを描くなど少しオシャレなデザインにすることも難しいということです。

・材料費が高い
特に最近では、森林保護の観点から違法伐採など法整備が進み、伐採量の調整により価格も高止まり気味です。イペ・ウリンなどは特に高価な材料となりつつあります。

ここ10年で世界のウッドデッキ需要は格段に上昇しました。 日本だけでなく欧米各国、中国など。

そのため、ウッドデッキの材として当初からメジャーだったイペ・ウリン、セランガンバツ等は世界中で需要が高まり、生産国は枯渇状態寸前のものもあり、価格は高騰し、安定した供給が得られていません

・雨などで濡れると滑りやすくなる
こちらも天然木ですから、ソフトウッドと同様に濡れると表面が滑りやすいという欠点はあります。

・天然素材なので経年変化がある
これは一概に短所とは言えませんが、銀白化と呼ばれるように自然とシルバーグレー色へと変化していきます。これを経年変化と言いますが、味わいがあって良いと捉える方もいれば、見た目が良くないと捉える方もいるようです。決して腐っている訳ではありません。ヨーロッパではこの風合いが好まれる傾向にあるようです。

siyou

1-3. 天然木のクッションウッドデッキ

クッションウッドデッキとは、私たちヒーデンが新たに開発したウッドデッキのことです。詳細はクッションウッドデッキとは?にて解説しています。

有害物質を含まない防腐剤を芯まで注入した国産の枕木で周りを囲い、中の床部分にはウッドチップレンガ(正式名:ウィードロック)を使用しています。周りを枕木で囲うのは、中のウッドチップレンガのズレを防ぐためです。

ウッドチップレンガとは、国産間伐材を砕いてウッドチップにしたものを樹脂で固める特殊製法で誕生した100%天然木のブロックのこと。

ウッドチップレンガ
ウッドチップレンガ
単体


IMG_2076
ウッドチップレンガ敷設後の写真

ウッドチップレンガの長所

・天然素材ならではの風合い、ぬくもりがある
天然木そのものなので、独特のぬくもりがある

天然木でありながら高耐久
屋外の使用に耐えられるよう、開発を重ねて特殊な施工法でチップを固く固めているので、すぐに腐るようなことはありません。

・雨や雪でも滑らない足元を実現
チップの小さな隙間から水が抜けるので表面にたまることなくグリップが効いて滑りません。雨や雪の日でさえも安全にあるくことができます。滑るとケガをしやすい愛犬にも最適な床を実現できます。

ウッドチップレンガの短所

・長持ちさせるには数年ごとに塗装が必要
天然木なので当然、塗装をした方が長持ちします。色が薄くなってきたら塗り替えをオススメしています。

・1M以上の高所には設置不向き
設計上、柱を使用せずに床面下には隙間がないため、高い場所に設置することは難しいです。

1-4. 樹脂木(人工木)

樹脂木とは、人工木・再生木とも呼ばれていますが、すべて同じ樹脂木です。

人工木デッキ現在エクステリア商品を製造するアルミメーカーのウッドデッキの主流をなしている材質で、普通の木材と違い、主にポリプロピレンというプラスチック素材と木粉を混ぜ合わせて作った人工的な木材のことです。

樹脂木の長所

・腐食に強い
完全な木材ではないため、シロアリの被害はほぼ無し、湿気を吸わないので木材特有の腐るということもかなり抑えられます。

・ささくれがない
足や手にとげが刺さることはほぼありません。

・変色や変形が少ない
定期的な塗装やメンテナンスは不要です。ただし、材質によっては反り(そり)が発生する場合があります。どこのメーカーとはここでは言いませんが、私たちは何度か新品に部品交換しています。

・加工しやすいので特殊な加工も比較的簡単
切断や穴あけ、ビス打ちなどはソフトウッドと同様に容易です。

・傷がついても補修しやすい
傷が付いた場合、市販のサンドペーパーで筋目に合わせて軽くこすれば、下から新しい表面が出てくるのでキレイに補修ができます。

樹脂木の短所

天然木独特の風合い、ぬくもりはない
人工のものなのでこれは当たり前ですが、天然木と比較すると天然木が持つ独特の味わい深さはありません。

・雨などで濡れると滑りやすくなる
これは本当に注意が必要な点です。濡れると滑って転倒しやすくなります。直感的にも何となく滑りそうというイメージは湧きます。メーカーによっては小さな文字で注意が書いてありますが、これなどは本来大きく書くべきでは?と私は思います。

・夏の暑い日は表面がかなり暑くなる
最大の弱点が、「熱を吸収・保持しやすい」ということです。プラスチックを混ぜ込んでいるため、夏の強い日差しを浴びた場合には、素足ではとてもじゃないけど歩けません。メーカーのカタログを見ても、表面温度については注意書きがあります。

※三協アルミ「ひとと木2」より抜粋hitotoki

※TOSTEM「樹ら楽ステージ」カタログより抜粋
tostem

どちらも従来品より約10℃も温度上昇を抑えることに成功しているという実験データです。

ただし、この実験には例外があります。それは、色の濃いデッキ材です。

三協アルミならチャコールブラック、TOSTEMならクリエダークです。やはり濃い色のものはなかなか温度を抑えることが難しいということ。色が黒に近いほど熱を持ちやすい性質があるのです。

 

2.天然木と樹脂木。結局どっちがいいのか?

まずは、あなたがウッドデッキをどんな目的で使用したいか?これをしっかりと検討することが重要になります。その目的に合わせて材料を選ぶべきです。

木のぬくもりや質感、耐久性、価格、歩き心地、安全面などが重視されることになりますね。

例えば、見た目・ぬくもり重視で天然の木にこだわりたいなら天然木を選ぶべきです。更に、メンテナンスには手間を掛けたくないし、長持ちさせたいならば天然木でもハードウッドを選ぶべきでしょう。

最初にできる限り費用を抑えたいし、その後のこまめなメンテナンスも自分でできるという方ならば天然木のソフトウッドを選んでも良いでしょう。又はDIYで自分で手間をかけて作ったみたい方にもソフトウッドが向いています。

逆に、天然素材にはこだわらないし、メンテナンス不要で長持ちさせたいならば樹脂木を選ぶべきです。

どの素材にも長所・短所がありますので、あなたの考え方、ライフスタイルにあった素材を十分に検討してみてください。

以下には天然木と樹脂木の長所・短所をまとめて表にしてみました。
是非ご参考に。

ウッドデッキ素材長所短所比較表

ウッドデッキ素材長所短所比較表

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です